こんにちは!黒帯兄さんこと八木橋正覚です。
この話は父を知る知人の男性から、料理店マルクマで直接聞いたものです。
(父に直接聞いて、確認した訳ではありません。)
当時、父の八木橋敏は室蘭市役所の秘書課にいて、市長の青山剛氏に随行していました。
祭りの夜、酔った男が青山市長に絡み、取り押さえようとする勢いで殴ろうとしました。
そばにいた八木橋は一歩前に出て、静かに「殴るなら、私を殴りなさい」と告げます。すると男は八木橋に殴りかかりました。
八木橋は少林寺拳法の経験者で高段者でしたが、
(当時、正範士七段。※少林寺拳法の「正範士」とは、「少林寺拳法」の六段以上を取得した指導者を指し、最高位に近い称号です。)、
「攻撃を与えれば過剰防衛になる」との信念を貫き、相手の一方的な攻撃に対して体を張って耐え続けました。
歯を食いしばり、こらえ抜くその姿は、力任せではない本当の強さを示すものだったと、父を知る知人の男性が語っていました。
過剰な反撃を避けながらも立ち向かう精神力――それが、八木橋敏という人の本質を物語る武勇伝です。